お待たせいたしました!
現在も全国拡大ロングランヒットを続ける、映画『あん』。公開からの大ヒットをお客様に還元しようと、とっても素敵なイベントが開催されました。
本企画は、「生きていく意味を見出していく千太郎(永瀬正敏)の気持ちになって男性にも『あん』を観てほしい」と願い、河瀨直美監督自らが企画したイベントでしたが、フタを開けてみると連日女性客でごった返し、3日間とも、ほぼ満員の大反響をいただきました。3夜連続、それぞれのゲストが、本当に楽しそうに河瀨直美監督とのセッションを楽しんでいただき、会場は映画を観た後の涙を残しながらも、一つの幸せな空気が出来上がっていました。
6月14日(日)21:10~ シネスイッチ銀座にて
第1夜のゲストは俳優としてのみならず映画監督としても活躍する斎藤工さん。斎藤さんが河瀨監督をエスコートしながら登場すると観客からは歓声が!斎藤さんは「映画は余韻だと思うんですけど、その余韻を汚さぬようにしたい。監督とお話ができるということで、素敵な夜に出来たらと思います。」と笑顔で挨拶をした。実は2人が顔を合わせるのは本日が初めて。監督の前作『2つ目の窓』のトークショーに、主演・村上虹朗さんと同じ学校の出身がきっかけで斎藤さんが参加した縁があり、対談が実現。そんな斎藤さんに対し河瀨監督は、「『あん』は希林さん(が演じた徳江さん)が力強いメッセージを贈られた。そのメッセージを工君が感じ取って下さっていれば。今日はじっくりお話ができればと思います。」と、対談に期待を寄せた。斎藤さんはイベント前、楽屋にて第3夜のゲストでもある写真家のレスリー・キーさんに「(河瀨監督は)工に壁ドンしてもらわないと。」と半ば強制的に河瀨監督に壁ドンをしたことを明かした。「初めましてで壁ドンって。ぼくの一発芸になっている。」と会場を沸かしつつも、「あまりにも僕が照れてしまい、河瀨さんはピクリとも心が動いていない。河瀨さんに“壁ドン返し”された。」と苦笑いした。
『あん』を観た感想について斎藤さんは「河瀨さんの作品は学生の頃から拝見しているんですけど、毎回更新される。『2つ目の窓』を観て、一番好きと思ったけど、『あん』を観て「ちょっと待てよ!また上書きされた!」と思いました。」と大絶賛!
また先日河瀨監督は息子の授業参観日のときに、教師をしているママ友から「捨てられるあんこを千太郎さんは拾ったんだね。私は(知らない人からもらったものは)捨てるって教えていた。来週、もう一度息子と観に行って、これまでやり過ごしてきたことと向き合おうと思う。」と涙ながら声を掛けられたことを明かし、「私たちは見ないふりをしていることが多い。大人になればなるほど。ある種、映画が彼女の人生を変えたのかな。」と本作のメッセージが観客へと深く届いたことに感銘を受けた様子だった。
最後に、河瀨監督が思う斎藤さんの第一印象は「かわいいなと思いました。壁ドンされた時もかわいいな、飼っておきたいなと思った。」と発言し、斎藤さんを困らせていた。
6月15日(月)21:10~ シネスイッチ銀座にて
第2夜のゲストは、いまや国際派俳優として世界で活躍する浅野忠信さん。「(千太郎役の)永瀬さんとは親しくさせていただいていて、カンヌ映画祭でも色々話をして僕の中でも盛り上がっている作品。応援させていただければ。」と挨拶をし、続く河瀨監督も「憧れの浅野さんとお話ができるのを嬉しく思っている。宜しくお願いいたします。」と、ともに対談を楽しみにしていた様子。浅野さんと永瀬さんの出会いは2001年の『ELECTRIC DRAGON 80000V』での共演。しかし浅野さんは10代の頃、『ミステリー・トレイン』に出演した永瀬さんを見て、「海外の監督の作品に出る俳優が日本にいるんだ。」と強烈な憧れを抱いていたそう。河瀨監督も「そんな二人に憧れていました。過去形ではありません、今も憧れています。」と対談への意気込みをみせた。浅野さんは河瀬監督作品に出演したことはないものの、ともに今年のカンヌ国際映画祭に参加している者同士。実は2人は20代の頃にカンヌ国際映画祭ですれ違っており、河瀨監督はカンヌという大舞台に同じ日本人がいることが嬉しく、浅野さんに親近感を覚えていたそう。その出来事は浅野さんも覚えており、「女性の監督と仕事をしたことがないので。是非、(一緒に仕事)させてください。」と河瀬監督にアピールした。
また、海外の映画環境について話が及ぶと、浅野さんが「海外の監督と仕事をすると、「君はどうしたい?」と必ず聞かれる。」と明かし、河瀬監督は「映画は俳優の力が大きく影響している。日本人の俳優は本来の力を発揮できていないのでは?」という考えを述べ、2人のトークはヒートアップ。これまで多くの監督と仕事をしてきた浅野さんは、「心の中で、あなたの演出はつまんないですよ!と思う時がある」と大胆発言で観客を驚かせた。河瀨監督も「実は本作の撮影中に永瀬君に泣かされた」と暴露。実はあるシーンで永瀬さんに「好きにやっていいよ」と言ったところ永瀬さんがとてもいい表情をし、思わず泣いてしまったそう。これには映画を観終わったばかりの観客らがそのシーンを思い出したのか涙ぐむ姿も。すると、「そんな千太郎がこの会場に来ています!」という河瀨監督の呼びかけで永瀬さんがサプライズ登場!観客だけでなく、浅野さんも永瀬さんの登壇を知らなかったようで、「全く聞かされていなかった、嬉しい!」と満面の笑みで出迎えた。永瀬さんは「皆さん、わざわざ来て下さりありがとうございます。」と深々とお辞儀をすると浅野さんの坊主頭をさすり、会場の笑いに包まれながら浅野さんとの再会を喜んでいた。永瀬さんは台湾で自身の写真展の初日を迎えていたが、浅野さんがイベントに登壇することを聞いて、急遽台湾から帰国。お土産のパイナップルケーキを浅野さんにプレゼントした。
トークも終盤に差し掛かり、MCから浅野さんと永瀬さんの共演作を撮る可能性があるのか聞かれた河瀨監督は、「浅野君が良ければ」とコメント。すると浅野さんは「その為に来たようなもんですから!」と今回のイベントに参加した理由を明かし、会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。サプライズ登場した永瀬さんは浅野さんに対し「本当にありがとう。僕は『岸部の旅』観に行きます!」と感謝の辞を述べ、無事にイベントは終了した。
6月16日(火)18:35~ シネスイッチ銀座にて
最終日である第3夜には、これまで数多くのトップアーティストを撮影してきた写真家のレスリー・キーさんが登場。レスリーさんが映画を観終えたばかりの観客に「皆さん感動しました?」と呼びかけると、会場から大拍手が贈られた。河瀨監督とは長年の付き合いがあり、今年のカンヌ国際映画祭では海外からの称賛を浴びる河瀨監督や樹木希林さんらを写真に収めていた。ステージ上にはレスリーさんがカンヌで撮影した写真のパネルが飾られており、河瀨監督はパネルを指さしながら「こんな風にカンヌでも大騒ぎした。そんなレスリーさんとのトークは楽しみ。」と、満面の笑みで対談がスタートした。河瀨監督は「この映画は徳江さんが最後にこの世界に残したメッセージ、それに尽きる。「何かになれなくていい」というと、夢とか希望を持った方がいいんじゃないと思うかもしれないけれど、そういうことを言っているんじゃない。「何かになれなくても私たちが見る世界はこんなにもすばらしいんだよ」ということ。」と、本作に込めた想いを言葉にした。レスリーさんと河瀬監督の出会いは7年前、河瀨監督がカンヌでグランプリを取った年に出会っている。2人は同じビジュアルアーツを卒業しており、河瀨監督はレスリーさんの先輩にあたる。レスリーさんは在学中、色々な人から「河瀨直美というすごい人がいる」と噂を聞いており、自分の企画に河瀨へ声を掛けたそう。そんなレスリーさんは本作を観て、「あんなに映画を観て泣いて、あんなに自分のことを考えたのは久々。なぜなら私も自分の生きる意味を常に探しているから。」と語り、河瀨監督にメールで「感動しましたよ。」と送ったことを明かした。『あん』はシニア層の鑑賞者が多いが、イベント会場には若い人たちが多く詰めかけ、2人の後輩であるビジュアルアーツの学生や、モデルたちの姿も見受けられた。そんな観客に合せトークの話題がアートに移ると、レスリーさんは「河瀨さんの作品作りに対しての本気さが伝わった。」と賞賛。河瀨監督も、ヨウジヤマモトがクリエーターを目指す人へ向けた“この服を作るために命を捨てられるか?”というメッセージを紹介し、「自分の命と引き換えに、それほどの情熱をかたむけて作っていますかということ。」とアートへの姿勢について熱弁。さらにはレスリーさんからLINEで「ナオミのためなら死ねる」と言われたことを明かした。レスリーさんは「本当にそうだよ。幸せじゃない?誰かの為に死ねる、それくらいの思いで生きていたら生きる意味があると思う。」と真剣な眼差しで語った。河瀨監督も「(ヨウジヤマモトやレスリーのように)命をかけれるかということが、薄くなっていると思う。ヨウジヤマモトさんの時代はそれくらい向き合っていた人が多かったと思う。私自身もそれくらい向き合っている。それほどのものに出会っている人は幸せ。」映画に対する想いを語った。また2年前、カンヌ国際映画祭で審査員を務めた際にスピルバーグが「いつもハングリーでいる」と富と名声と掴んだスピルバーグでさえ、常に何かを求める気持ちを大切にしているエピソードを紹介し、これにはレスリーさんも共感した。
3夜連続のトークイベントに登壇した河瀨監督は「今、あらゆるものを表現できる。でもいくら技術が進歩しても、私たちの心が普段何に感動して豊かなものになりえるかが大事。」と感情的に語った。会場は、レスリーさんのアツい思いに包まれた。
関西地区にお住まいの皆様、お待たせ致しました!!
6月6日(土)樹木希林さん、永瀬正敏さん、兼松若人さん、河瀨直美監督、ドリアン助川さんの5名登壇予定で舞台挨拶が決定し、翌日の6月7日(日)には名古屋へ永瀬正敏さん、河瀨直美監督、ドリアン助川さんが舞台挨拶に参加致します!!
また、主題歌を担当された秦 基博さんが伏見ミリオン座に登場予定です。
【イオンシネマ高の原 6月6日(土)】
■日時:6月6日(土)
9:30の回上映後
9:55の回上映後★追加決定!
12:20の回上映前★追加決定!
■登壇者(予定)
樹木希林さん、永瀬正敏さん、兼松若人さん、河瀨直美監督、ドリアン助川さん
■チケット販売開始
5月30日(土)、劇場開店時刻(朝9:00)より、チケット売場及びe席リザーブ(インターネット販売)にて販売を開始します
■イオンシネマ高の原HP
http://www.aeoncinema.com/cinema/takanohara/
【梅田ブルク7 6月6日(土)】
■日時:6月6日(土)
12:30の回上映後(登壇は上映終了後を予定しております。)
■登壇者(予定)
樹木希林さん、永瀬正敏さん、兼松若人さん、河瀨直美監督、ドリアン助川さん
■発売日
6月2日(火)00:00(6月1日(月)24:00より販売開始)
■チケット販売方法
KINEZO EXPRESS[イベントチケット](インターネット販売)及び劇場窓口 にて発売
https://kinezo.jp/pc/t-joy_burg7
■梅田ブルク7HP
http://burg7.com/index.html
【シネマート心斎橋 6月6日(土)舞台挨拶】
■日時:6月6日(土)
14:15の回上映後(登壇は上映終了後を予定しております。)
■登壇者(予定)
樹木希林さん、永瀬正敏さん、兼松若人さん、河瀨直美監督、ドリアン助川さん
■チケット購入方法
シネマート心斎橋チケットカウンターにてお求め下さい。
6月4日(木)朝オープン時より窓口にて座席指定券を販売開始します。
■シネマート心斎橋 HP
http://www.cinemart.co.jp/theater/shinsaibashi/
【OSシネマズ神戸ハーバーランド 6月6日(土)】
■日時:6月6日(土)
16:25の回上映後 (登壇は上映終了後を予定しております。)
■登壇者(予定)
樹木希林さん、永瀬正敏さん、兼松若人さん、河瀨直美監督、ドリアン助川さん
■チケット販売
インターネット:6月1日(月)0時~(=5月31日(日)24時~)
※クレジットカード決済のみとなります
劇場自動券売機及びチケットカウンター:6月1日(月)朝8時40分~
※前売券をお持ちのお客様はチケットカウンターにお越しください
■OSシネマズ神戸ハーバーランド HP
https://www.jollios.net/cgi-bin/pc/site/det.cgi?tsc=21120
【イオンシネマ大高】
■日時:6月7日(日)
13:00の回上映後 (登壇は上映終了後を予定しております。)
■登壇者(予定)
永瀬正敏さん、河瀨直美監督、ドリアン助川さん
■チケット販売
座席券:販売中
チケット売場及びe席リザーブ (インターネット販売)
■イオンシネマ大高HP
http://www.aeoncinema.com/cinema/oodaka/l3/Vcms3_00011734.html
【伏見ミリオン座】
■日時:6月7日(日)
14:30の回上映後 (登壇は上映終了後を予定しております。)
■登壇者(予定)
永瀬正敏さん、河瀨直美監督、ドリアン助川さん、秦 基博さん
■チケット販売
座席券:当日劇場オープン時9:00より 劇場窓口にて入場整理券の販売を行ないます。前売券をお持ちの方も整理券との引き換えが必要となります。
※入場は整理券の番号順、全席自由席となります。
■伏見ミリオン座
http://www.eigaya.com/event/2015/06/01/an_million/
【注意事項】
※各劇場により内容が異なります。詳しくは劇場HPをご確認下さいませ。
※舞台挨拶付きの上映をご覧いただくには、舞台挨拶上映回の座席指定券が必要になります。
※登壇者および舞台挨拶は、予告なく変更になる場合がございます。
※場内でのカメラ(携帯カメラ含む)・ビデオによる撮影、録音等は固くお断りいたします。
※転売目的でのご購入は、固くお断り致します。
※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後のチケットの変更や払い戻しはできません。
※会場におけるプレゼントの受付はいたしません。
5月30日(土)ついに本作が公開初日を迎え、各劇場前には朝から多くのお客さまにお越しいただき、満席立ち見が出るほどの大盛況ぶり。本当に素晴らしいスタートを切ることが出来ました!
当日は河瀨監督の強い希望により、映画の舞台にもなった東村山市に近い所沢Let'sシネパークより舞台挨拶がスタート。樹木希林さん、永瀬正敏さん、ドリアン助川さんと河瀨監督が登壇し、監督は「東村山の人に力をもらった」と感謝の辞を述べられました。
つづく都内での舞台挨拶には劇場に収まりきらないほどのマスコミが駆け付け場内は熱気であふれ、上映直後の舞台挨拶ということで、観客皆様の中には目を赤くしている方も多く見受けられました。河瀨監督は「本当にありがとうございます。徳江さんにいただいた手のぬくもり、それを受けた千太郎、ワカナが一歩踏み出した。その瞬間に立ち会っていただけ感無量です。」と感慨深く挨拶。樹木さんは劇中さながらの衣装で登場し「多磨全生園から参りました吉井徳江です。」と挨拶をし、会場を沸かせていました。永瀬さんは「徳江さんが隣にいるのでとても幸せです。」浅田さんからは「このような作品に参加させていただいて、うちの犬たちも出演させていただいて、いい記念になりました。」と挨拶。ドリアンさんは「この作品が世界に向けて羽ばたいている。アメリカでの公開が決まりました!」と嬉しいニュースを報告し、主題歌を担当した秦さんも「すばらしい作品に出会わせていただいて、「水彩の月」を作り出すことが出来大変嬉しく思います。」と笑顔で挨拶をしました。
すると樹木さんから秦さんのマイクと交換してほしいと要望が・・・。樹木さんが「だってマイクに口つけてたんだもん」と言うと客席から黄色い声が!秦さんは「キュンとする。恋かな?」と照れ笑いを見せ、樹木節は初日も絶好調。
ここで、本日誕生日を迎えた河瀨監督に秦さんから生歌披露のサプライズが!これには監督も「盆と正月が一緒に来たみたい!」と喜びをみせていました。もともと河瀨監督は秦さんのファンで、呑みの席で本作の主題歌を依頼したことを明かした。秦さんの歌が始まると監督は口ずさみながら瞳を閉じ、樹木らもその歌声に酔いしれていた。歌がサビに入ると、涙をぬぐう女性客も。河瀨監督は「胸がいっぱい。」と目を潤ませてました。永瀬さんは「どうしても千太郎で聴いてしまいますんで。すいません!」といって徳江さん(樹木さん)を抱きしめ、会場からは歓声と温かい拍手が送られました。また、公開初日をお祝いしようと会場に駆けつけた出演者の一人、兼松若人さんが急遽登壇する一幕も。兼松さんは「嬉しい限りです。」と公開の喜びをかみしめていました。
ここで2つ目のサプライズ。当日46歳の誕生日を迎えた河瀨監督にどら焼きケーキのプレゼントが登場、ケーキの周りに飾られたどら焼きを片手にマスコミのフォトコールに応え、永瀬さんはどら焼きを頬ばり「これは美味しい。徳江さんのあんです。」と笑みをこぼしていました。最後に河瀨監督は「サプライズありがとうございました。どら春は架空で、映画はフィクションだけれども、映画に出てきた人々や風景は存在していた。誰かと比べることなく、自分の人生を愛でていただければ。大好きな誰かにすすめてください!」と熱い想いメッセージを送りました。
最後の挨拶を求められた樹木さんは「いまの監督の言葉だけでいいんじゃない?ところであなたいくつになったの?」と話し、河瀨監督も「26歳です。」と冗談でかわし、会場を沸かせ、永瀬さんは「今日は皆さんとご一緒できて、とても幸せでした。徳江さんとも会えて。徳江さんにありがとうございましたと言いたい。こんなにたくさんのお客さんに来ていただいて、何より嬉しい。」と深々とお辞儀、ドリアンさんは「(世界に)どら焼きが飛んでいこうとしている。もう1回、もう2回、もう3回来ていただきたい。ありがとうございました!」と力強く想いを語った。
最後は観客とキャストらから「河瀨監督、お誕生日おめでとうございます!!」と祝福の言葉が贈られ、大拍手の中、舞台挨拶は終了しました。
■シネスイッチ銀座 舞台挨拶登壇者
河瀨直美監督、樹木希林さん、永瀬正敏さん、浅田美代子さん、ドリアン助川さん(原作者)、秦 基博さん(主題歌)
5月30日(土)の映画公開に先立ち、フランスとドイツのスタッフとともに制作された本作を、皇室一の国際派として知られる高円宮妃殿下がご高覧する、プレミアム試写会が都内にて行われました。
上映前には舞台挨拶が行われ、河瀨監督は「先ごろのカンヌ国際映画祭では世界のお披露目を全うしてきました。おかげさまで、世界28地域、30か国以上の販売が完了し、世界での公開に動き出したばかりです。その先駆けに、今日皆さんにお披露目できることを光栄に思います。最後まで楽しんでください。」とコメントし、次いで樹木さんから「日本では平成の世になってしばらくしてからやっと、ハンセン病というものが世の中に受け入れられるようになりました。しかし、それよりもずっと前、昭和23年に大正天皇とその妃殿下が多磨全生園にマスクや手袋もせず、ハンセン病の人と握手した記録があります。国より先にそういったことを開いてくださった、そのことに感謝して今日はここに立っております。」と皇室のハンセン病に対する関わりに感謝の意を述べられました。
また永瀬さんは「映画や芸術、アート一般は、僕たちが作っただけでは終わっていなくて、お客様に観ていただいて完結する。是非劇場にこの映画だけでなく、たくさんの人が来ていただけるよう、お力を貸していただければと思います。どうか今日は楽しんでいってください。」と話し、ドリアン助川さんは「この物語を書こうと決意したのが 20年前で、実際に書き始めたのは 7、8年前。12回書き直しました。大手出版社から断られ、(劇中の)千太郎のようにひどく酒に酔って道をさまよったこともあります。(そのときには)ハンセン病元患者の方からお話を聞き、彼らと物語を書く約束をしながらも、それを裏切ることになったんじゃないかと思ったこともあります。しかし、日本を代表する俳優と監督によって、素晴らしい映画になって誕生し、世界の人に観てもらっている。そして皆さんに観ていただけることに幸せを感じております。ありがとうございます。」とご挨拶。
先日閉幕したカンヌ国際映画祭の感想について聞かれると樹木さんは、「(公式上映後、劇場が)明るくなる前に逃げたいと思った。そうしたら先に拍手が始まって、河瀨監督がすてきなヨウジヤマモトのドレスを着て(立ち上がって)、まるでバレリーナですね、それに合わせてすごい拍手。その後私の顔を見たからこっち来るんじゃないかなと思ったら、私の方に手を差し伸べてきたから、“勘弁して!勘弁して!”と。それくらい恥ずかしかった。」と明かし会場を沸かせ、河瀨監督も「もしあのまま希林さんとこうして(抱き合って)いたら、多分スタンディングオベーションは 30分あったと思う。」と切り返し笑いを誘っていました。
また、様々な国で映画業界の知人が多い永瀬さんは、「オープニング作品に決まったということで、ものすごい数のおめでとうの連絡をもらった。 すごく嬉しかった。」と、改めてカンヌの「ある視点」部門オープニング作品に選出された幸せをかみしめていました。
ドリアン助川さんは「上映後、心から拍手を送って下さって、あのスタンディングオベーションの渦の中にいれて幸せだった。」と振り返り、「だから今、この映画、弾みがついています!」と意気揚々に語ると、「一気に弾んでいきましょう!」と河瀨監督が笑顔で呼びかけ、最後にドリアン助川さんからは「ハンセン病元患者の人生を描いているが、人はなぜ生まれてきたのか、人生を全うするというのはどういうことか、生まれてきただけで世界は与えられているんじゃないか、そんな思いを持って描いた物語。人類の普遍的なテーマに立ち向かっていった、そのあたりを観ていただければ。」と熱い想いを語った。
その後、安倍総理大臣昭恵夫人をはじめとする特別来賓ゲストらとともに高円宮妃殿下を迎えて、フォトセッションが行われ、本作が上映されました。
皆様こんばんは!昨日無事に「ある視点」部門公式上映が行われました。
メイン会場・パレ前のレッドカーペットには100 台近くのカメラが集まり、『あん』一行が登場すると、一斉にフラッシュがたかれ、「キキ!カワセ!!」と掛け声が飛び交い、監督はじめ、キャストの皆様も歓声に答えながら笑顔でカメラに手をふって歩いていました。
樹木さんは黒いシフォンが重ったオリジナルドレスをまとい、ドリアン助川さんのエスコートの元、颯爽と歩かれ、さすがの存在感でした。
内田さんはアシンメトリーな真紅のワンピース、監督は個性的な黒いロングドレス、永瀬さんとドリアン助川さんは気品あるタキシード姿など、カーペットをいっそう華やかにする衣装をまとわれていました。
その後上映会場へ。舞台挨拶登壇。約1100 人キャパの会場には、多くのお客様がつめかけ、会場にゲストが登場すると割れんばかり拍手が鳴り響きました!!
これから作品を観る観客の皆さまに向け、本作を代表し監督が、「ある視点オープニングには、かつて偉大な作家の方々もセレクションされた部門で、そのような場所に今回『あん』という作品にみんなで一緒に戻ってこられ、本当に光栄です。今回の作品は、初めて原作のある小説の映画化という事で、私も多くのチャレンジがありました。その素晴らしいストーリーをいただき、そしてここにいらっしゃる日本で30 年以上も経歴のある俳優さんたちと共に、今回誇りを持ってこの作品を紹介したいと思います。」と挨拶されました。そして上映後、場内が明るくなるやいなや、スタンディングオベーションが鳴り響き、拍手や歓声が5分以上も続きました。
監督は涙ぐんだような表情を見せながら会場の声援に答え、キャストの皆さまも感動を噛み締めるような表情の中、大成功のうちに上映が終了しました。
樹木さんは劇場の外に出るなり、観客に声をかけられたりするなど、現地の観客をも魅了していました。
「ある視点」部門授賞式、クロージングセレモニーが行われるのは、日本時間5月24日(日)です。
Photography by:LESLIE KEE
第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門オープニングフィルムに本作が正式出品することが決定しました!!
河瀨監督は、初の劇場映画『萌の朱雀』(1997/監督週間出品)で同映画祭新人監督賞を史上最年少で受賞し、2003年に『沙羅双樹』でコンペ部門に選出、『殯の森』(2007/コンペ出品)ではグランプリを受賞。2009年には『火垂』で監督週間に選出された他、カンヌ国際映画祭に貢献した監督に贈られる「黄金の馬車賞」を受賞しています。また2011年に『朱花の月』でコンペ部門に選出され、2013年には日本人監督として初めて審査委員(コンペ部門)を務めました。
そして昨年に、『2つ目の窓』がコンペ部門に出品されており、今回でカンヌ映画祭出品は7作品目となり、日本人としては、史上最多となります。
今回の発表にあたり、河瀨直美監督、主演・樹木希林さん、永瀬正敏さん、原作者・ドリアン助川さん、主題歌を手がけられた秦 基博さんより喜びの声と共に、フランスからは、カンヌ国際映画祭 名誉書会長 ジル・ジャコブ氏より本作に対するコメントが届いておりますのでご紹介させて頂きます!
継続的に良質な作品を創り続けること。それはどんどん山が高くなることです。
しかし、それでも、映画を創り続けることをまっとうし、その先に、今回の2年連続カンヌの公式招待を、しかも、オープニングという特別枠でいただけたことに、誇りを感じます。「あん」はこの時代に生まれるべくして生まれ、人に伝わり、歴史に名を遺すのだと、原作を読んだ時に感じました。そんな想いを映画にのせて、世界の人々に見ていただけることに、今、喜びを隠せません。
素晴らしいスタッフとともに、こういった作品の監督であれた幸せを噛み締めています。
ありがとうございました。
こうして『あん』がカンヌ国際映画祭のオープニングを飾り、映画本来の「鑑賞」をして頂ける特別枠に選ばれたことが喜ばしいです。また日本人でこういう監督が出てくることがたくましくて頼もしい。『あん』は一人歩きしていく。多くの人に観てもらいたい作品です。
驚きました、心から光栄に思います。河瀨監督や樹木さん、すでに天国にいらっしゃる元ハンセン病患者さん方や沢山の皆さんの想いが海を渡る、、、本当に嬉しいです。
河瀨直美監督により映像作品として創造された「あん」は、それぞれの生の意味を問い直す人類共通のテーマを内包している。世界中が注目するカンヌ国際映画祭で本作が上映されることは、この秘められたテーマと独自の視点があるからこそ、たいへんな僥倖であり、またふさわしいスタートなのだと思う。私はこの物語を書く際、起点となる話をして下さった元ハンセン病患者の御夫婦とともに、映画「あん」の船出を客席から見守りたい。
「あん」、カンヌ正式出品決定、おめでとうございます。
生きることの意味を問いかけるこの美しい映画が、国境も越え、たくさんの人の元へ届くことが今から楽しみでなりません。主題歌というかたちで、少しでも携わらせて頂いたものとしても本当に幸せです。
大変素晴らしい作品でした。河瀨作品は全て好きですが、本作は、非常に心に触れる謙虚さがあり、また物語の語りとしてはパーフェクトの高みへと洗練されていました。日常の営みの細部に触れ、3世代を扱い描いていることに好感を持ちました。指に障害を抱えた年配の女性・徳江(樹木希林)をスクリーン上にこのように存在させられたことを誇りに思うべきです。彼女のラストのシーンは特に感動的でした。千太郎(永瀬正敏)、ワカナ(内田伽羅)の2人も非常に良かったです。この歳になってまで、甘露煮のお豆の作り方に興味が湧くなど思いもしませんでした。それは、多くの人が知らないある田舎町の特有の風習や習慣が、映画を通して魅了する。そういうもののひとつでした。この作品に集った才能、河瀨監督のそれは特に素晴らしく、世界に伝わるユニバーサルな作品であり、ほぼ完璧な作品を創られていると思います。
明日・18日(土)、奈良にあるカフェ「くるみの木」で、河瀨直美監督と空間コーディネーターの石村由起子さんの<映画『あん』公開記念トークショーが行われます!
会場では原作本「あん」文庫本の販売も行います。どうぞお楽しみに!
映画『あん』公開記念トークショー
石村 由起子 × 河瀨 直美
日時:4月18日(土)19:00~20:30頃
場所:くるみの木 一条店
参加費:2,500円+税(映画『あん』前売りチケット、お菓子+ドリンク付き)
詳細は「くるみの木」HPをご覧ください。
ご予約は くるみの木一条店TEL:0742-23-8286
4月15日(水)→21日(火)までの期間中、新宿髙島屋 地下1階 グルメスクエア<シーズンイベントスクエア>における 「WAGASHI ~和菓子老舗 若き匠たちの挑戦~」出店店舗にてお買上げいただいたお客様の中から、抽選で10組20名様に映画『あん』の劇場鑑賞券をプレゼントいたします!!
「若き匠たちの挑戦」では、本作で永瀬正敏さん演じる、千太郎と同世代である次世代の若手経営者の方々が全国より集結し、ご当地自慢の和菓子と手作りの技を披露する限定イベントなどの活動を行いながら和菓子業界を盛り上げていくという素晴らしい活動をされており、今回は本作の応援団として映画『あん』を一緒に盛り上げていただけることになりました。
ぜひ、お誘い合わせのうえ、新宿髙島屋地下1階 グルメスクエア <シーズンイベントスクエア>へ。皆様のご来店を心よりお待ちしております!!
期間:4月15日(水)→21日(火)
場所:新宿髙島屋 地下1階 グルメスクエア <シーズンイベントスクエア>
詳しくは新宿髙島屋HPよりご確認いただけます。
4月6日(月)都内にて完成披露試写会が行われました。本作では主演の樹木希林さんと孫娘・内田伽羅さんの本格共演が話題とだけあって、会場には多くのマスコミが駆け付け、一般客席も満席となりました!!
登壇された樹木さんは割烹着姿、永瀬正敏さんは作業着にエプロンさらには手拭いを頭に巻いて、内田さんはセーラー服姿と劇中の衣装を身にまとい、河瀨監督と原作者であるドリアン助川さんらとともに登場すると、来場された多くのお客様から「おぉ~!」と感激の声が挙がりました。
先日、ドイツでの編集を仕上げ帰国したばかりの河瀨監督は、「昨年の今頃、クランインした。皆さんの前に誕生することができて、今は感無量です。」と来場した観客に感謝の辞を述べ、主人公・徳江役を演じた樹木さんは体調を考慮し一人椅子に座っての登壇すると、「宣伝部 が『これが私の最後の作品になるかもしれない』と言えと言って、嫌だ嫌だと言っていたら、昨日寒かったから具合が悪くなって。イスに座ってごめんなさい。」と相変わらずの希林節で挨拶をし、会場を沸かせていました。
続く永瀬さんも「いらっしゃい!」と役になりきった挨拶をし、「本当に嬉しいです。みなさんに観てもらえて。三十何年役者やっているけど、サンダルで舞台挨拶するのは初めて。」と笑いを誘いました。内田さんとドリアンもそれぞれ本作が完成した喜びを語った。 樹木さんは内田さんの本格初共演について聞かれると「河瀨監督からあまり親しくならないようにと言われていたから、なんだかあんまり共演という感じがしなかった。」と答え、内田さんは「仕事をしている姿はあまりにも普段と変わらずで、祖母らしい。」と現場での樹木さんの様子を語りました。初の河瀨組に出演した永瀬は樹木との共演について「(現場では)常に千太郎でないといけない。徳江さんおはようございますならいいけど、樹木さんおはようございますは言えない現場だった。」と徹底した監督の演出についてお話しされました。
そんな永瀬さんを樹木さんは「すごく偉かった。(撮影中)コンビニの弁当しか食べないの。」と褒めつつも、「みんな(河瀨監督に)そうゆう風にさせられるの。」と監督が常に役者を見張っていたことを暴露。そんな本作の初号で内田さんのご家族も鑑賞されたそうで、内田さんからは、「頑張ったね、自然にお芝居ができていて良かった。」と言われたと少し照れながら明かすと、すかさず樹木さんが「でも(内田さんが)一番頑張ったシーンはカットされてる。」とまたもや暴露し、会場は大爆笑の渦に包まれていました。
本作で主人公たちが人生の困難を乗り越えて生きる意味を探していくことにちなんで、“生まれ変わったらどんな人になりたいか” と問われると樹木さんは「私はもういい、勘弁してもらいたい。拒否する!」と即答。永瀬さんは「もっくん?」と答え笑いを誘い、「こんなかわいい娘がいて。」と続けた。対する内田さんは「一つのことに情熱を持ち続けられる人になれば」と答え、永瀬さんから「一番しっかりしている!」、樹木さんと観客の皆様からは拍手が送られた。 再び話題が樹木と内田の本格共演になり、樹木さんからアドバイスされたことを聞かれると内田さんは「具体的なアドバイスはなかったが、台本で読めない漢字を教えてもらった。」と海外生活が長い内田さんらしい回答をした。 最後に河瀨監督から観客へ「(キャストが)自分たちの生を注いでくれた。これから観る皆さんが映画を育んでくれると信じている。 この映画をお届できて幸せ。」と熱い想いが送られ、樹木さんからも「この年までらい患者の状況を知らずに生きてきた。恥じました。それがこの映画を観たときの感想。今日は(ご来場)どうもありがとうございました。」とメッセージが送られた。 その後、桜吹雪が舞う中、マスコミに向けられたフォトセッションが行われイベントが終了致しました。
本当に多くの皆様にご来場頂き、誠にありがとうございました!!
河瀨直美監督自らの強い希望により、「ひまわりの約束」(映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌)、「第56回 輝く!日本レコード大賞」の企画賞を受賞する等、今をときめくシンガー・ソングライター秦 基博さんが、書き下ろした、慈しみに満ちた切なくも優しいミディアムバラードが本作主題歌に決定致しました。
河瀨監督は、秦 基博さんに主題歌を依頼した理由について、「秦さんとの出会いは直感です。実際に完成した主題歌「水彩の月」を聴いて、実際に映画を見ていただいて、その直後の秦君の表情を見ていて、彼が多くのことを感じていることがわかりました。その瞳に映っているものは、わたしが表現しようとしていることだったからです。誠実な彼の想い、それは主人公の千太郎とも重なって、こみ上げるものがありました。映画で挑戦した「見えないもの」の描写を秦君の声とメロディで感じることのできる作品に仕上がった「水彩の月」は多くの人の心に響くことになるだろうと思いました。」
また、秦 基博さんは、主題歌「水彩の月」に関し、「今回、河瀨監督からお話をいただき、「水彩の月」を書き下ろしました。映像を観させていただいたときに、河瀨監督の作品でいつも感じることなんですが、お話はもちろん、街の景色の切り取り方とか、光とか、その美しさがすごく印象的で、そこからインスパイアされて、自分の中でピアノの音色が似合うのではないかというイメージがパッと湧きまして、普段はアコースティックギターと共に歌うことが多いんですが、今回は“ピアノと歌”というものをメインにすえて、新しい秦 基博を届けられるのかな、と思っています。映画『あん』にもきっとマッチする、その世界を一緒に共有出来るような楽曲に仕上がったのではないかと思っています。水彩で描いたような淡さだったり美しさ、その中で自分自身が込めた思い、そして映画が伝えようとしていることを、自分なりにすくい取って歌にしましたので、映画『あん』と共にこの楽曲も楽しみに待っていただけたら、と思います。」とコメント。
また、シングル「水彩の月」の初回生産限定盤の特典DVDには、河瀨直美監督自らが秦 基博さんを撮り下ろすスペシャル映像が収録予定ということで、楽曲だけでなく、映像でも2人の貴重なコラボレーションを観ることが出来きそうです!!
家庭環境に問題を抱え、永瀬正敏演じる千太郎が働くどら焼き屋「どら春」に、いつも潰れたどら焼きだけをもらいに通っている女子中学生“ワカナ”役には内田伽羅。
また、ワカナの母親役に水野美紀、千太郎の店のオーナー役に浅田美代子。ワカナの先輩、陽平には太賀、オーナーの甥っ子である田中役には兼松若人と豪華共演陣が脇を固めています。
徳江(樹木希林)の良き理解者であり親友。同じ病を患い、同じ施設で暮らす元患者・佳子役には、テレビ「家政婦は見た!」「まんが日本昔ばなし」 など多くの作品に出演する女優・市原悦子が決定!!樹木希林とは本作で映画初共演となる。
初共演とは思えない、二人の息のあった存在感ある演技が感動を呼ぶ。
暗い過去を持ち、縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長を任され単調な日々を過ごしている“千太郎”を永瀬正敏が演じる事が決定!
公開を間近に控える『KANO 1931海の向こうの甲子園』でも主役を務め世界を舞台に活躍中。本作は、河瀨直美監督自ら熱烈オファーし、出演に至った。初の河瀨直美監督作品出演となる。主演の樹木希林との共演は2001年公開の映画『ピストルオペラ』以来14年ぶり。